テント泊の大敵「肩・腰の痛み」を本気で解決したくて選んだザック
こんにちは、北海道アウトドアガイドのそらふくです。
テント泊登山をやっていると、必ずぶつかる壁があります。そう、「下山後の肩と腰の激痛」です。
去年の夏、大雪山系でテント泊縦走をしたとき、2日目の朝にはすでに肩がジンジンして、ザックを背負い直すたびに「はぁ…」とため息が出ていました。荷物の重さは約18kg。食料・テント・シュラフ・北海道の山に欠かせないクマスプレーまで詰め込むと、それくらいにはなってしまいます。
そこで今回改めて向き合ったのが、ザック選びの問題です。いろいろ調べる中で出会ったのが、ビックホーン セロトーレ(80〜90L)でした。
価格は27,258円。決して安くはないけど、高くもない微妙なライン。「ちゃんと使えるのか?」と最初は疑っていました。でも実際に使ってみたら——正直、想像以上でした。
実際に使って良かった点【正直レビュー】
① ヒップベルトの剛性感が本物だった
大型ザックを選ぶとき、ヒップベルトの硬さと形状は超重要です。ここが貧弱だと、荷重がすべて肩に乗っかってしまいます。
セロトーレのヒップベルトは縦方向に剛性があって、腰骨にしっかり「乗せる」感覚がちゃんとある。18kgの荷物を背負っても、体感的には「肩に乗っている感」がかなり軽減されました。大雪山の長い稜線歩きでも、午後になっても肩がパンパンにならなかったのは、このヒップベルトのおかげだと思っています。
② BCショルダーハーネスでザックが揺れない
雪がまだ残る5月の北海道の山を歩いていると、足元が不安定になる場面が多い。そういうとき、背中のザックがグラグラ揺れると体力と集中力を余計に奪われます。
このザックのBCショルダーハーネスは横方向の剛性が高く、斜面でも岩場でも、ザックがねじれずにピタッと背中に追従してくれる感じ。「軽く添えるだけで安定する」という説明文は、正直大げさかと思っていましたが、実際そのとおりでした。
③ 背面長の調整幅が広くて男女問わず使えるのがありがたい
背面長が45cmから55cmまで調整できるのは、地味にかなり便利です。身長160cmの方でも182cmの方でも対応できる設計で、ザックを人に合わせてフィットさせることができる。わたしは身長175cmで背面長52cmに設定してちょうどよく、妻(162cm)が試着したときも調整だけでしっかりフィットしました。カップルや家族で山に行くなら、1本を使い回せる可能性もあります。
④ サイドポケットの使い勝手が意外と優秀
北海道の山では、行動中に水をこまめに飲むことが大切です(脱水は標高が低くても起きる)。サイドポケットが500mlペットボトルをすっきり収納でき、背負ったまま手が届くのは本当にありがたい。「袋の口が広めで取り出しやすい」というのが個人的には一番刺さりました。
正直に言うと…気になった点・デメリット
⚠️ 重量2,680gはやや重め
本音を言います。ザック自体の重さ2,680gは、同クラスの軽量系ザックと比べると重い部類に入ります。軽量化にこだわるULハイカーには向かないかもしれません。ただ、この重量はフレームやヒップベルトの剛性を出すための「必要な重さ」とも言えます。荷物が15kg超えるテント泊なら、ザック自体が多少重くても体への負担は逆に軽くなるので、使い分けの問題ではあります。
⚠️ レビュー数がまだ少なく長期耐久性の情報が少ない
執筆時点でのレビュー数は4件。評価は全員5つ星ですが、長期間使い続けたときの耐久性についてはまだ情報が少ないのが気になるところです。素材は210Dダブルリップナイロンで、一般的にはそこそこタフな素材ですが、北海道の藪漕ぎや岩場での擦れに何年耐えるかは、今後レビューが積み重なっていくのを見守る必要があります。個人的には現時点で目立った不具合はありませんが、正直に書いておきます。
こんな人におすすめ/こんな人には向かない
✅ おすすめしたい人
- テント泊登山をこれから始めたい、または本格的に取り組みたい人
- 荷物が多くなりがちな長期縦走・北海道の山岳テント泊を計画している人
- 過去に大型ザックで肩・腰を痛めた経験がある人
- フレームのしっかりしたザックを3万円以下で探している人
- 背面長が合うザックがなかなか見つからないと悩んでいる人
❌ 向かない人
- UL(ウルトラライト)スタイルでできるだけ軽量化したい人
- 日帰り登山やデイハイクがメインの人(オーバースペック)
- 長期耐久レビューが多い実績ある有名ブランドしか信用できない人
あなたはどんなフィールドでこのザックを使いたいですか?北海道の山、アルプス、はたまた海外トレッキング?使うシーンをイメージしながら読んでもらえると、より判断しやすくなると思います。
価格・コスパの正直な評価
27,258円という価格帯は、大手メーカーの同容量ザックと比べると半額以下のものも多く、コスパは正直かなり高いと感じます。OSPREYやグレゴリーの80L前後モデルは4〜6万円台が珍しくない中で、フレーム構造・背面調整・ハイドレーション対応・雨蓋2段ポケットと機能面の充実度を考えると、「価格の割に本格的」という評価が正直なところです。
もちろん、ブランド力や長年の実績という点では老舗アウトドアブランドには及びません。でも「最初の本格テント泊ザックとして2〜3シーズン使い倒す」という目的なら、十分すぎる一本だと個人的には思います。
まとめ:買うべきか、正直な結論
テント泊を本格的にやりたいなら、買って後悔なしの一本です。
ヒップベルトの荷重分散、BCショルダーハーネスの安定感、背面長の調整幅——この3つが3万円以下で揃っているザックは、正直なかなかありません。北海道の山を歩く私にとって、18kg超の荷物を背負って2泊3日の縦走をこなせたのは、このザックの実力を証明してくれていると思っています。
ただし、重量2,680gというのは事実。軽さを最優先するなら別の選択肢を検討すべきです。またブランドの実績という意味では、まだ発展途上のメーカーであることも踏まえておいてください。
それを踏まえたうえで言います。「テント泊デビュー〜中級者で、コスパ重視の大型ザックを探しているあなたには、フィールドで証明済みのこのザックをおすすめします。」


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