サンカンパニー4in1サバイバルツール正直レビュー【北海道登山で使ってみた】

キーホルダーひとつで「もしも」に備える――サンカンパニー アウトサイダー4in1 サバイバルツール レビュー

登山やキャンプをやっていると、「もしものとき用に何か持っておきたいけど、荷物は増やしたくない」というジレンマ、ありますよね。そんなわがままを叶えてくれそうなアイテムを見つけました。SUN COMPANY(サンカンパニー)のアウトサイダー4in1 サバイバルツールです。温度計・コンパス・ホイッスル・ファイヤースターターの4機能がポッケサイズに収まって、重さはたったの37g。価格は3,300円。気になる点も含めて、北海道在住のそらふくが正直に使用感をお伝えします。

このアイテムを試そうと思った理由

去年の秋、大雪山系の旭岳に日帰り登山に行ったときのことです。標高が上がるにつれて急に天候が崩れ始め、視界が悪くなってきました。スマホのGPSアプリは持っていたものの、バッテリーが心許なくなってきた瞬間、「あ、コンパスも持ってこればよかった」と後悔したんです。

それ以来、アナログのバックアップツールを常にザックかキーホルダーに忍ばせておく習慣をつけるようにしました。そのタイミングでこのサンカンパニーの4in1ツールを発見。「どうせ小さいんだからコンパスだけじゃないか」と半信半疑でしたが、ホイッスル・温度計・ファイヤースターターまで付いているというので、実際にフィールドへ持ち出して試してみることにしました。

実際に使って良かった点

① 4機能が本当に「1つ」にまとまっている

正直、「4in1」と聞いてもどうせスナップリングで4つのパーツをぶら下げているだけでしょ、と思っていました。ところが実際に手にとってみると、コンパスを中心にまとまったボディに各ツールがすっきり収まっていて、キーホルダーに付けていても引っかかりにくいコンパクト設計。サイズはW3.5cm×L5.6cmで、まさにポケットサイズ。ザックのジッパーにぶら下げても邪魔になりません。

② 蓄光コンパスが暗所でも視認しやすい

テント泊で夜間トイレに行くとき、もしルートを外れたら……と思うとゾッとしますよね。このコンパスは蓄光(夜光)タイプなので、暗い中でも方位が確認できます。また、金属パーツが取り外し可能な設計になっており、金属の影響でコンパスの針が狂う心配も少なくなっています。地図読み(読図)のサブツールとしても十分使えると感じました。

③ ホイッスルの音量が想像以上に大きい

登山中の遭難時、笛(ホイッスル)は声よりも遠くまで音が届く重要な救助信号ツールです。個人的には「おまけ程度かな」と思っていたのですが、実際に吹いてみるとかなりの音量が出ました。北海道の山では熊との遭遇リスクもあるため、存在を知らせる意味でも笛は大切。これが付いているのはかなりのポイントアップです。

④ ファイヤースターターがサブとして十分機能する

フリントロッドとストライカーによる火起こし道具(ファイヤースターター)が付属しています。メインのライターが濡れたり壊れたりしたときのバックアップとして割り切れば、このサイズで付いているのは心強い。実際に焚き火の着火に使えるか試しましたが、慣れれば十分火花は散ります。このサイズのフリントロッドに過度な期待は禁物ですが、「いざとなれば」の安心感は確かにあります。

正直に言うと…気になった点・デメリット

① 温度計が「華氏(℉)表示」のみ

これは購入前にしっかり確認してほしいのですが、温度計の表示は華氏(Fahrenheit)のみです。日本では摂氏(℃)が一般的なので、32℉=0℃、14℉=-10℃……と頭の中で変換しながら読む必要があります。北海道の冬山では気温が-20℃を下回る日もあるので、直感的に読めないのは正直痛い。「だいたい寒いか暑いか分かればいい」レベルでの使用なら気にならないかもしれませんが、気温管理を重視する方には少々不便です。

② ファイヤースターターのロッドは短め・消耗品と割り切って

フリントロッドのサイズはかなり小さいため、本格的な火起こしを何度も繰り返すには向いていません。あくまでも緊急時のバックアップと考えるべきで、キャンプのメイン着火道具として使うのは難しいです。「もしものとき」に一度だけ使えればいい、というくらいの期待値が適切だと思います。

こんな人におすすめ/こんな人には向かない

✅ おすすめな人

  • 登山・ハイキングでアナログのバックアップツールを持ち歩きたい人
  • 荷物を増やしたくないが、最低限の緊急装備は持っておきたい人
  • ソロキャンプや日帰り登山のお守り代わりに持ちたい人
  • アウトドア初心者で、まずサバイバルツールを試してみたい人
  • フェスや野外イベントなど、ライトなアウトドアシーンで使いたい人

❌ こんな人には向かない

  • 温度計を摂氏(℃)でしっかり読みたい人(華氏のみのため)
  • 精度の高い本格コンパスで地図読みをしっかりやりたい人
  • ファイヤースターターをキャンプのメイン着火道具にしたい人
  • 厳冬期の北海道・雪山登山でこれ一本に頼りたい人(あくまでもサブ・補助ツールとして考えること)

あなたはどんなフィールドでこのツールを使いたいですか?ぜひ自分のスタイルと照らし合わせてみてください。

価格・コスパの正直な評価

3,300円という価格、どう評価するか。単体ツールを4つ揃えたらもっとかかることを考えると、コスパは悪くないと思います。コンパス単体でもまともなものは1,000〜2,000円しますし、ホイッスル・温度計・ファイヤースターターと別々に買えば合計で5,000円超えはザラ。それが37gのキーホルダーにまとまっているなら、サブ・バックアップツールとしての投資額としては納得感があると感じました。

ただし、各ツールの性能は「メイン機能を補完するサブ」レベルという認識が必要です。本格的な登山では、コンパスは単体の信頼性の高いものをメインに携帯し、このツールはあくまでも「キーホルダーに付けておくお守り的装備」として位置づけるのが正解だと個人的には思います。

まとめ:買うべきか?そらふくの結論

「登山やキャンプのサブ・緊急ツールとして、3,300円の価値は十分にある」というのが正直な結論です。

華氏のみの温度計やサイズ的に限界のあるファイヤースターターなど、デメリットも確かに存在します。でも、37gでキーホルダーに付けられるこのコンパクトさは本物で、普段使いのキーに付けておけばいざというときに絶対役立つ場面があるはずです。特に北海道のようにガスや天候急変が多いフィールドでは、スマホのバッテリー切れに備えたアナログコンパスとホイッスルの存在感は大きい。

「メインの登山装備はしっかり揃えているけど、軽量なバックアップがほしい」という方には、自信を持ってすすめられる一品です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました